国保連伝送データ集計ツール

「未来の杖か歩行器か?」 ホンダ、「体重支持型歩行アシスト」の試作機を公開

08年11月12日

「未来の杖か歩行器か?」 ホンダ、「体重支持型歩行アシスト」の試作機を公開

 ホンダは11月7日、体重の一部を機器が支えることで、歩行や階段昇降、中腰などの際、脚にかかる負担を軽減する「体重支持型歩行アシスト」の試作機を公開した。

 「体重支持型歩行アシスト」は、使用者(自力歩行が可能)の体重の一部を機器が支えることで、脚の筋肉と関節(股関節、ひざ関節、足首関節)の負担を軽減する。

 今回の試作機は、これまでホンダが発表してきた歩行アシストや、他メーカーや一部の大学等で開発されている介護ロボットスーツのように装着に時間や手間がかかるものとは違い、シートとフレーム、靴で構成されるシンプルな構造となっている。

 身体を固定するためのベルト等も必要無く、靴を履き、シートを持ち上げるだけで、手軽に装着することができるようになっており、脚の間に機器を配置する構造としたことで、幅を取らず、より動きやすい構造となっている。

 また、シートとフレームが身体と脚の動きに追従するホンダ独自の機構により、アシスト力が脚の動きに合わせて重心方向へ向かい、歩行や階段昇降、中腰などの様々な動作・姿勢での自然なアシストが可能となっている。


機器を装着しての階段昇降

 アシスト力の制御は靴に内蔵されたセンサーなどで2個のモーターを制御しており、脚の動きに合わせてアシスト力を左右に配分、自然な歩行を実現している。また膝の屈伸に合わせてもアシスト力が調整されるため、階段昇降や、中腰などの膝へ大きな負担がかかる動作、姿勢での効果が高いという。

 ホンダは今月より、「体重支持型歩行アシスト」の試作機を用い、埼玉製作所(埼玉県狭山市)で、実際の使用環境での有効性を検証していく。


埼玉製作所での検証イメージ


体重支持型歩行アシスト広報素材動画

 今回の試作機のスペックは、重量6.5kg(靴、バッテリー含む)、バッテリーはリチウムイオン電池で、稼働時間は約2時間となっている。

 現在は工場等ラインでの検証実験だが、製品化され、安価で手軽に入手が可能になれば、高齢者の杖や歩行器の代わりとなり、医療・介護施設等でのリハビリに利用されるようになるかもしれない。

広報発表
本田技研工業株式会社

<< ひとつ前の記事  次の記事 >>

RSS